住宅は生活の基盤となる設備なので、誰もが高品質な住宅に住みたいと考えるはずです。しかし建物の品質を見極めるには専門的な知識が必要な場合が多く、大半の人にはわかりにくい側面もあります。そのようなときに判断基準のひとつとしたいのが、長期優良住宅という認定制度です。長期優良住宅とは、国が定めたいくつかの基準をクリアしている住宅のことで、一戸建てにも集合住宅にも当てはまります。
つまり長期優良住宅とは、建築後の長い期間にわたって高い品質を維持しながら住める家のことです。認定を受けるには申請手続きが必要ですが、施工する企業が申請を代行することもできるので建築主の負担を軽減することができます。長期優良住宅とはいろいろな点で高品質であることを求められますが、耐震性への考慮や省エネルギー性能の高さが代表的な例です。また、メンテナンスのための計画が定められていることも必要です。
認定を受けることができれば補助金の獲得や減税などのメリットがありますが、注意点もあります。総合的に高性能な住宅になるため、建築コストが高くなったり、建築に必要な期間が長くなったりする傾向です。コストと品質のバランスを取るためには、住宅メーカーとの打ち合わせが大切です。各社の建築士は知識と経験が豊富なので、適切なバランスで設計してくれます。
うまく長期優良住宅を手に入れれば、生活の質を長期にわたり維持できるため見逃せない商品になります。