注文住宅は設計の自由度が高いため、施主さんの思い通りにプランニングできる一方で、何かと手間がかかって、負担が大きくなりやすいのも事実です。特に建築や不動産についてあまり詳しくない方とっては、住宅メーカーや工務店といったプロと一緒に、竣工まで二人三脚の協力関係を築いて依存する度合いも、高くなる傾向が強くなります。とはいえ、そんな注文住宅だからこそ、プロに相談する前にやっておくべきことがあります。それは自分たちが住まいに何を求めるのか、家族と一緒に条件整理をしておくこと。
目指すべき家のイメージを明確にしておけば、プロに条件を伝えやすくなりますし、相談もスムーズに進むでしょう。注文住宅での条件整理では、建物の規模や外観デザイン、室内の間取りやインテリア、水まわり設備のグレードや外構部分のエクステリアに至るまで、家づくりで必要な箇所をできるだけ具体的に条件を洗い出し、分類および整理していきます。その際には絶対にこだわりたい部分から、それほど望まない部分まで整理し、優先順位化しておくと、資金計画を立てる際の予算配分に役立てることができるでしょう。また条件整理では単に建物のことだけでなく、日常での生活パターンを考えて、通勤通学やお買い物の利便性などから、住みたいエリアの選定まで考えるべきでしょう。
同時に現時点のニーズだけでなく、子供の成長や自分たちの老後など、将来的なライフサイクルの変化まで見越して、家の間取りや設備などをプランニングしておくことも、忘れてはなりません。