長期優良住宅とは長期優良住宅の普及の促進に関する法律に基づき、国土交通省が定めた基準を満たしていると認められた住宅のことを指します。この基準は９項目あり、まず１００年以上住み続けられる耐久性を有する必要があります。前提として定期的な点検を受け、必要に応じてリフォーム等を行っていくことも条件のひとつです。そして、そのリフォームも容易に出来るかもひとつの条件で、維持保全計画も立てていき１０年に一度は見直すことも必須です。
さらに一定以上の高い耐震性と精度の高い省エネルギー対策と、優れた居住性を満たす為の住環境への配慮や一定以上の居住面性を持っていることも審査の対象となっています。また、バリアフリー対策もとられている建物であるかや、実際に居住する方のライフスタイルに合わせたリフォームを行う必要があります。このような条件を満たす家を建てるためには、トータルで見た建設コストも高くなりがちで必須となる申請も煩雑なのです。着工前には長期優良住宅としての基準を満たしているという認定を受ける前には工事に着手できず、竣工後にも保全計画に合わせた点検も必須です。
長期優良住宅とはこれらの諸条件をクリアした住宅を指し、着工前や入居後の手続きを怠ればその認定が取り消される可能性もあることをまずは理解しましょう。反面、その認定される条件を満たしさえすれば、税制面でも有利になり状況しだいでは補助金を受けられることもあります。しかも、全ての審査対象となっている項目は当初の入居者にとっても有意義なものであり、長期的に見れば相当長い期間快適に生活できる建物を建てることもできます。長期優良住宅とは認定されるまでの苦労や手間が多い分だけ、長く快適に清潔を続けられるという有益な建物を建築できるという意味を持ちあわせている住宅です。