住みやすい家として注目されている高気密高断熱住宅とは、具体的にはどのような家を指すのでしょうか。高気密とは、家の隙間が少なく、家の内側と外側の空気が交わらないようにすることであり、高断熱とは、断熱材などを使って、家の内側と外側の熱が影響しあわないようにすることです。実は、法律的にはこれこれこういう基準を満たしたものが高気密高断熱の家という基準はありません。そこで、高気密高断熱住宅を考える場合には、扱っている業者がそれぞれ示している性能や数値的な基準を比較しながら検討することが必要といえます。
高気密高断熱住宅のメリットは、まず、外気に影響されにくく家の中の温度が保たれることです。暖房をしていない廊下がすごく寒いということが減り、ヒートショックのリスクを減らせるといいます。また、冷房や暖房が効きやすいので省エネ効果も期待でき、光熱費の節約にもつながります。また、遮音性も高いので、家の中が騒がしくても近隣に気を遣うこともなく、逆に交通量が多いなど外の騒音が激しいところでも静かに暮らすことができます。
さらに24時間換気システムで効率よく空気を入れ替えることができ、常にきれいな空気が取り入れられます。デメリットとしては、やはり、建築費用が高くなるということです。初期費用の高さと、暮らしやすさとランニングコストがかからないこととのバランスを考える必要があるということです。また、石油ストーブなど、解放型暖房機は使えないとされています。