アダラートと他の降圧剤の相互作用

アダラートの一般名はニフェジピンです。カルシウム拮抗薬で、降圧剤です。

カルシウムは99%が骨に存在しますが、残りの1%の働きも重要で、記憶や運動機能の調節、血管の収縮もカルシウムが関与しています。

血管にはカルシウムが流入する為の受容体があります。
カルシウムが流入することで血管が収縮し血圧が上がるので、この受容体を阻害し脳や腎臓や心臓など全身の血管を広げる薬がカルシウム拮抗剤です。
アダラートは特に心臓に選択性に作用します。

血圧が高い場合、まずは減塩や運動を行いますが、これらだけでは充分に降圧しない場合や、早急に血圧を下げる必要がある場合は、降圧剤の投与が行われます。

降圧剤の第一選択薬としては、カルシウム拮抗薬、アンジオテンシンⅡ受容体阻害薬(ARB)、アンジオテンシン変換酵素阻害薬(ACE)、利尿剤、βー阻害薬があります。

第一選択薬を2種類併用することもあります。その場合、推奨されている組み合わせと、推奨されていない組み合わせがあります。

アダラートのようなカルシウム拮抗薬は、利尿剤やβー阻害薬、ACE阻害薬、ARBとの組み合わせが推奨されています。
つまり、他の降圧剤との組み合わせが容易です。

一方、ARBとβー遮断薬やACE阻害薬との組み合わせや、利尿薬とβー遮断約との組み合わせ、βー遮断薬とACE阻害薬の組み合わせは、推奨されていません。

利尿剤は血中のカリウム低下や糖脂質代謝の悪化の可能性が、βー阻害薬は糖脂質代謝の悪化の可能性があります。
また、ARBやACE阻害薬は、糖脂質代謝は改善しますが血中カリウムが上昇する可能性があります。

カルシウム拮抗薬であるアダラートは、電解質代謝や糖質代謝に影響を及ぼさないという特徴があるので、他の降圧剤との併用が容易です。

歴史も古く、降圧薬の第一選択薬として広く使われています。